野党議員の新年祝賀ビデオが波紋 与党が「侮辱」と批判

野党・民主行動党(DAP)のテレサ・コック氏が中国正月に向けて「ユーチューブ」で発表した祝賀ビデオが物議を醸している。

エマージング・マーケット 東南アジア

野党・民主行動党(DAP)のテレサ・コック氏が中国正月に向けて「ユーチューブ」で発表した祝賀ビデオが物議を醸している。

「ワン(One)ダフル・マレーシア」と題する同ビデオはコック氏が司会進行役で、コメディアンが扮した3人のコメンテーターが風水などで今年の運勢などをアドバイスするという内容のトークショー的な構成。昨今の話題となった物価上昇や犯罪・治安問題などをユーモラスな話の間に織り交ぜて、暗に政府を批判している。コメディアンの一人はふくよかで裕福そうな中年女性で、明らかにナジブ・ラザク首相夫人のロスマー・マンソール氏を模している。

このビデオに早速与党系の政党から「首相夫妻、マレー人社会、治安組織を侮辱している」といった批判の声が上がり、警察への通報も相次いだ。

批判を受けたコック氏は、ナジブ首相など個人や特定の団体を名指しで批判したことはないとし、「冗談がわからないのか?」と反論。弁護士会も何ら個人や団体を誹謗するような内容はないとコック氏を擁護した。

ネット上でも、「同ビデオに個人や団体を誹謗する内容はなく、与党の批判を言いがかりに過ぎない」「コック氏は謝罪の必要はない」といったコック氏寄りのコメントが多く寄せられている。

伊藤 祐介

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