JR九州、『リレーつばめ』復活ツアー…新八代乗り換えも再現?

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九州新幹線の部分開業に伴い、2004年から2011年まで博多~新八代間で運転されていた在来線特急『リレーつばめ』(右・2004年3月)。787系を使用していた。
  • 九州新幹線の部分開業に伴い、2004年から2011年まで博多~新八代間で運転されていた在来線特急『リレーつばめ』(右・2004年3月)。787系を使用していた。
  • 新八代駅の新幹線ホーム(2004年3月)。『リレーつばめ』(右)も新幹線ホームに乗り入れて、同じホームで新幹線『つばめ』(左)に乗り換えできるようにしていた。今回の『リレーつばめ』ツアーでは同一ホーム乗り換えは再現しない。

JR九州は、3月8日博多発・1泊2日のツアー「復活787系『リレーつばめ』と急行『肥薩線縦断』号で行く南九州の旅」を企画した。かつて運転されていた特急『リレーつばめ』を再現した列車と、SL列車『SL人吉』の客車を使用した肥薩線経由の急行列車に乗る。

福岡市と鹿児島市の都市間鉄道輸送は2004年3月12日まで、鹿児島本線博多~西鹿児島(現在の鹿児島中央)間を結ぶ在来線特急『つばめ』によって行われていた。しかし、同年3月13日に九州新幹線(鹿児島ルート)が新八代~鹿児島中央間のみ開業し、北側の博多~新八代間は在来線特急『リレーつばめ』、南側の新八代~鹿児島中央館は新幹線『つばめ』が運転を開始。新八代駅では鹿児島本線の博多方から新幹線ホームに乗り入れる在来線の線路(アプローチ線)を整備し、同じホームで『リレーつばめ』と『つばめ』の乗り換えができるようにした。

その後、九州新幹線は2011年3月12日に博多~鹿児島中央間の全線が開業。これにより新幹線『つばめ』の運転区間が九州新幹線全線に拡大したほか、山陽新幹線直通の『みずほ』『さくら』も運転されるようになり、『リレーつばめ』は運転を終了した。

今回のツアーでは、1日目(3月8日)に『リレーつばめ』を再現した列車に乗車する。『リレーつばめ15号』として博多11時41分頃発~新八代13時50分頃着のダイヤで運行し、車両はかつての『リレーつばめ』を同じ787系を使用。新八代駅では同駅を14時09分頃に発車する新幹線『つばめ315号』に乗車して鹿児島中央駅に向かう。ただし、新八代駅のアプローチ線は既に使用を中止しているため、同一ホームでの乗り換えは行わない。

2日目(3月9日)は、鹿児島中央~熊本間を肥薩線経由で運転する急行『肥薩線縦断号』に乗車する。運行時刻は鹿児島中央10時12分頃発~熊本17時13分頃着。車両はSL列車『SL人吉』の客車を使用し、オリジナルヘッドマークを掲出する。熊本駅からは新幹線『つばめ358号』に乗り換えて博多駅に戻る。

旅行代金(1人あたり)は、宿泊なしプランが大人2万3000円・子供1万6400円、宿泊付きプランが2人1室で大人2万9000円・子供2万2400円、1人1室で大人3万500円。申込期限は2月22日までで、JR九州の旅行支店や駅旅行センターで受け付ける。

《草町義和》

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