長野県のしなの鉄道は1月21日、今夏からの運行開始が見込まれている観光列車のデザインなどを発表した。愛称は『ろくもん(ROKUMON)』で、115系の改造車を使用する。
「しなの鉄道沿線地域の魅力満載列車」をコンセプトとし、デザインは沿線地域を代表する戦国武将「真田氏」をテーマとして活用する。愛称の『ろくもん』は、真田氏の家紋「六文銭(六連銭)」から取った。
車両は115系3両編成を改造して使用。JR九州の豪華客車『ななつ星in九州』などで知られる水戸岡鋭治さんがデザインを担当する。車体は真田幸村の「赤備え」をイメージした濃い赤を基本に、真田氏の家紋である「六連銭」「結び雁金」「洲浜」をゴールドで配色する。
車内は床や椅子、テーブルなどに長野県産木材を使用して「ゆったりと楽しく過ごせる空間」を演出。1号車(24席)は家族やグループ向けの車両とし、中央には「木のプール」と名付けた子供の遊び場を設ける。2号車(28席)は食事ができるカウンター席とソファ席を配置するほか、サロンスペースとキッチンも設置する。3号車(20席)は2人組の利用者向けに食事もできる「個室的な空間」と車いす対応トイレを設ける。