13日午後9時50分ごろ、沖縄県北中城村内の国道330号を走行していた大型トレーラーの荷台部分が対向車線側へ逸脱。積載していた鉄筋コンクリート製の橋げたに対向車2台が衝突する事故が起きた。この事故で3人が死亡、3人が重軽傷を負っている。
沖縄県警・沖縄署によると、現場は北中城村瑞慶覧付近で片側2車線の緩やかなカーブ。大型トレーラーは橋げた(全長約23m、重量約20トン)を荷台に積載していたが、近くの交差点を通過した際に荷台の後部が斜めになった状態で対向車線側へ進入。対向車線を走行していた軽乗用車2台が次々に衝突した。
2台の軽乗用車は大破。うち1台に乗っていた宜野湾市内に在住する37歳の男性と34歳の女性が頭部強打でまもなく死亡。もう1台に同乗していた19歳の女性が死亡。19歳の男女と、1歳の女児が重軽傷を負っている。警察はトレーラーを運転していたうるま市内に在住する38歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。同乗していた36歳の男を16日に自動車運転過失致死容疑で逮捕している。
トレーラーは荷台を固定するロックピンが外れた状態だったが、後に逮捕された男が交差点を曲がる際にピンを抜き、後にこれを戻し忘れたことで後部が滑走状態になったものとみられる。また、トレーラーは事前に届け出たルートとは異なる道路を通行していた。警察では運送会社の関係者からも事情を聞き、事故発生の経緯を詳しく調べている。