シドニー鉄道、エッジクリフで脱線

鉄道 企業動向

鉄材、電車の床貫き車内に飛び込む

 1月15日夕刻、シドニー東郊で帰宅途中の通勤客を乗せた電車がブレーキ故障で停車、その後、電車が動き始めたが脱線し、同時に突然鉄棒が床板を突き破って車内に飛び込んできた。乗客には負傷者は出なかったが、シドニー東郊線が運行中止になった他、シティ・サークル線各駅混雑のため、北部、西部、空港、南部などの各線にも影響が出た。

 同日午後6時頃、エッジクリフ駅はずれでブレーキの不調から通勤客700人を乗せた電車が停車した。その後電車は動き出したが今度は脱線、同時に鉄棒が3両目の床板を貫き、車内に飛び込んできた。出動した救急隊員が現場で数人の乗客の診察したが深刻な負傷はなく、病院にも運ばれていない。

 シドニー鉄道局のハワード・コリンズCEOは、鉄道職員と救急隊の活動を称賛し、「故障の原因などはまだつかめていない。目撃者によれば、大きな金属の物体が車内に飛び込んできたとのことだ。線路の設備の一部だと思うが、目下なぜこのようなことが起きたのか調査中だ。床下からこのような金属棒が突き出し、天井にぶつかり、埃が立ちこめたので乗客がパニックになったと証言している」と発表している。

 警察、消防、救急車が到着し、乗客をエッジクリフ駅に誘導する頃には乗客もすっかり落ち着いていたと報道されている。この事故のため、現場検証が終わるまでシドニー市内からボンダイ・ジャンクションまでの電車の運行が停止、代替バス輸送に切り替えられた。また、イラワラ線にも影響が出た。(NP)

《Nichigo Press》

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