クアラルンプール(KL)周辺で運行している軽便鉄道(LRT)とKLモノレールで、昨年11月15日から「プラットホーム利用料」が利用者から徴収されていたことが分かった。
公共輸送機関を所有する国営企業のシャリカ・プラサラナ・ネガラは、「キセル」行為を防止するためだと説明しているが、消費者団体などは撤廃すべきだと批判している。
LRTとKLモノレールはプリペイド型電子マネー「タッチ・アンド・ゴー」カードを使うことができるが、別の駅の改札を出ずに入場した駅の改札を出る場合にはこれまで運賃がかからなかった。このため子供や友人をホームまで見送ったり、中には目的地まで一緒に乗って行ってから戻ってくる利用者が多数存在したという。
「プラットホーム利用料」はLRTが70セン、KLモノレールが1.20リンギで共に最低運賃額と同額となっており、自動的にカードから差し引かれる。先ごろLRTが不通になった際にもカードから差し引かれていたことに気付いた利用者が苦情を訴えたために、「プラットホーム利用料」徴収の実態が明るみにでた。