フランスに本社を置くタイヤ製造大手、ミシュランは2014年1月、米国新工場において、産業用タイヤの生産を開始すると発表した。
この新工場は2013年12月中旬、米国サウスカロライナ州に完成。地下資源の採掘現場などで使用される超大型ダンプカー用のタイヤの生産拠点となる。ミシュランによると、新工場で製造されるタイヤは、世界最大級になるという。
ミシュランは2012年4月、サウスカロライナ州の新工場の建設に着手。7億5000万ドル(約790億円)の投資と1年半の工期をかけて、新工場が完成した。同工場で生産された産業用タイヤは、2014年の半ばから販売を開始する。
サウスカロライナ州の新工場は、ミシュランにとって、北米で19番目の生産拠点。産業用タイヤは1本の重さが5.5トン、高さ約4mの巨大なもの。同工場製のタイヤの80%が、海外へ輸出される予定。
ミシュラン・ノースアメリカのペート・セレック会長は、「ミシュランは今後も、複数の国に対する投資を続け、長期に渡る成長を持続させる。サウスカロライナ州の新工場がミシュランの世界戦略において、重要な役割を果たすだろう」と述べている。