中央銀行バンク・ネガラ・マレーシアは、民間銀行の金利決定の目安となっている現行の基準貸出金利(BLR)に代わる新たな枠組みについて協議を行っており、諮問委員会の報告書を2014年1月に発表する予定であることが明らかになった。地元英字紙『ニュー・ストレーツ・タイムズ』『ザ・スター』などが報じている。
ゼティ・アクタル総裁は、BLRの存在意義が薄くなってきていることから新たな運用の枠組みが必要だと述べた。
ポータルサイト(iMoney.my)によると、商業銀行は住宅ローンの場合にBLRを下回る金利を設定している場合もある。新たな枠組みでは、銀行が資金調達コストの変化に応じて貸出金利を多様に設定することを認める。
ある銀行アナリストは英字紙「ザ・スター」に対して、BLRは存在意義を失っており、下限金利とみなされるべきとの考えを示した。また、現在はほとんどの銀行がマラヤン・バンキング(メイバンク)のBLRにしたがっているため、金利を計算する仕組みを作ることも大切だと述べた。
中銀は2004年、当時4.5%に設定されていた市場介入金利に基づいた政策を改めて、設定レートの上下0.25ポイントを変動幅として柔軟性をもたせた翌日物政策金利(OPR)制度を導入していた。