横浜ゴムはタイ・ラヨーン県にある総合タイヤプルービンググラウンド「Tire Test Center of Asia」の拡充工事を完了、10月9日に現地で完成式を開催した。
今回拡充したのはドライ用2.5km、ウェット用1.5kmの2種類のハンドリング試験路、スキッドパッド、コーナーハイドロプレーニング路の4種類の試験路。ハンドリング試験路ではドライ、ウェット時でのタイヤの総合性能と車とのマッチング、スキッドパットではウェト時のタイヤのグリップ性能、コーナーハイドロプレーニング路ではパターンを含めた総合的なタイヤ排水性能をそれぞれ評価する。今回の拡充により、「Tire Test Center of Asia」においてタイヤの運動性能、振動性能のすべての評価が可能になった。
「Tire Test Center of Asia」は2009年4月にオープン。敷地面積は東京ドームの36倍に当る169万平米あり、オープン当初から、時速200kmを越える高速走行試験が可能な4.1kmの高速周回路、10万平米にのぼる総合試験路、アジアの一般路を再現した4.2kmの外周路、悪路耐久路などを備えている。総合試験路は全長1kmあり、スラローム走行で高速レーンチェンジ試験が可能なほか、ウェット試験路、乗り心地やノイズ評価が行える特殊試験路も設けられている。