無免許運転の発覚恐れて知人に身代わり出頭を依頼した男を逮捕

自動車 社会 社会

今年2月、愛知県岡崎市内で発生した軽傷ひき逃げ事件について、愛知県警は11日、同市内に在住する39歳の男をひき逃げ容疑で再逮捕した。男は11月に無免許運転で逮捕されていたが、捜査の過程でこの事件への関与も明らかになったという。

愛知県警・岡崎署によると、逮捕された男は2013年2月20日の夕方、岡崎市伊賀町付近の市道でワゴン車を運転していた際、自転車で横断歩道を渡っていた17歳の男子高校生に衝突。この高校生に打撲などの軽傷を負わせた疑いがもたれている。

クルマはそのまま逃走したため、警察は軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始したが、後に別の39歳の男が警察に出頭。「自分が事故を起こした」と名乗り出ていた。

この男の供述内容に曖昧な点があったことや、目撃証言と異なる部分があり、警察は慎重に捜査を続けてきたが、容疑車両の使用者であった男は11月に無免許運転容疑で逮捕。この件で捜査を進めてきたところ、2月のひき逃げの際にも運転していたことが判明した。

このため警察は最初に出頭してきた男を今月9日に犯人隠避容疑で逮捕。この男から「借金の肩代わりをしてもらったので、身代わりになってほしいという依頼があったため、自分が運転していたと申告した」という供述が得られたことから、容疑車両を使用する男を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で再逮捕している。

聴取に対して男は「無免許運転の発覚を恐れて逃げた」などと供述しており、警察では日常的に無免許運転を繰り返していたものとみて、男を厳しく追及。事故発生や身代わり依頼の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース