【トヨタ ハイエース 改良新型】インテリア洗練、ハイエースを超えるハイエースに

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マイナーチェンジした『ハイエース』は、所詮商用車だからというあきらめを感じさせないインテリアとなった。

インパネ周り…ビジネスライクから、洗練された室内空間へ

室内に乗り込んで最初に目につくのはステアリングだ。握りを太くし、シルバーの加飾が施されたステアリングには、ステアリングスイッチが装備された。

メーターに目を移すと、マルチインフォメーションディスプレイが新設された。ここには外気温度計が常設され、冬には路面の凍結喚起、夏は外気温度を知ることで室内外の温度差を、ドライバーへ提供する。

ヒーターコントロールパネルはこれまでの丸型のスイッチから丸型とボタンスイッチに変更された。同じ形でそろえると、デザイン上の見た目は良いものの、いざ使う段になると、どのスイッチがどの機能を持っているのかを、毎回目で確認しなければならない。そこで、丸型は温度、ボタンは風量と機能とスイッチの形を変えた。多くの場合、オートエアコンなので、風量調整の頻度を考慮した結果のボタンスイッチになった。

グレードによっては丸型のスイッチを踏襲したものもあるが、これまでの2連プラススライドスイッチから丸型を3つ、逆三角形に並べることで、操作性を改善した。
そのほか、ダッシュボードのシボを変更、センタークラスターやシフトパネルなどにもシルバーの加飾を施すことで、ビジネスライクになりがちな商用車の室内から、洗練された空間を狙っている。

ユーザービリティの向上…商用車だからというあきらめではない、利便性の追求

マイナーチェンジしたハイエースにはプッシュスタートスイッチが装備された。そのスイッチは通常のエンジンキー差込口付近にある。他の乗用車はその逆にあることが多く、その理由はスタートボタンを押した手がそのまま、シフトレバーへ移動することを考えたからだ。

しかし、ハイエースの場合、電源確保の観点から、簡単にアクセサリー状態にすることが出来るよう、現在の位置に設置された。そうすることで、運転席に着座せず、ドアを開けただけ、あるいは、サイドウインドウから手を伸ばすだけで、アクセサリー状態にすることが出来るのだ(エンジンをスタートする場合はブレーキペダルを踏むことが必要)。

そのほか、バックドアクロージャーやスマートエントリーシステムなども用意され、両手に荷物を抱えた状態でもロックを解除できたり、重いテールゲートを閉めなくても済むようになるなど、使い勝手、使いやすさの向上が図られている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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