ドコモは21日、東京モーターショーのプレスブリーフィングで、11月14日に報道発表した「ドライブネットインフォ」に関するプレゼンテーションを行った。
プレゼンを行ったドコモ M2Mビジネス部 ITSビジネス推進担当部長 土橋寿昇氏は、その中で「ドコモITSクラウド」の構想について語った。ドコモはすでに「ドライブネットナビ」のサービスでパイオニアのナビソフトやスマートループによるプローブカー情報などを集約・提供する自動車向けクラウドと協業関係にある。
ドコモが12月にリリース予定の「ドライブネットインフォ」は、しゃべってコンシェルの技術を利用してスマートフォンの操作やカーナビ連携機能を音声ですべて可能にするものだが、土橋氏は「このアプリは、そもそもスマートフォンを車の中でどのように使えばよいか、という発想から始まったもので、それが必然的にしゃべってコンシェルやドライブネットナビの機能とつながった」と述べる。
そして、ドコモITSクラウドは、パイオニアの自動車クラウドをベースに、ドコモのしゃべってコンシェルのサービス(音声認識にクラウドを利用している)、ドライブネットナビやこれからのドライブネットインフォの情報を集約するクラウドを一体化したものを考えているという。
ドコモITSクラウドのサービスの第1弾はドライブネットインフォということになるが、ドコモでは、このクラウドの利用やサービスコンテンツの開発は、パートナーシップ戦略を考えている。つまりユーザーにはクラウドサービスやコンテンツを提供し、クラウド基盤や収集されたビッグデータなどを、カーナビや自動車業界のアフタービジネスのプラットフォームやソリューションに活用してもらおうとしている。
9月には全日本ロータス同友会、オートバックスセブン、ブロードリーフ、パイオニアなどが「次世代オートアフタービジネス研究会」を発足させている。ドコモはこの研究会にも名を連ねており、ドコモITSクラウドをメンテナンスやカー用品のCRM、保険商品の高度化、自動車向けアプリやカー用品の付加価値などへ利用を広げていきたいとした。