マレーシア国債格付見通し、ムーディーズが引き上げ…「安定的」から「ポジティブ」に

格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、マレーシア国債の格付けがどの方向に動きそうかを示すアウトルックについて、「安定的」から、上方に向かう可能性を示す「ポジティブ」に改めたと発表した。

エマージング・マーケット 東南アジア

格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、マレーシア国債の格付けがどの方向に動きそうかを示すアウトルックについて、「安定的」から、上方に向かう可能性を示す「ポジティブ」に改めたと発表した。

ムーディーズは国営投資会社カザナ・ナショナルが発行する債券についてもアウトルックを「ポジティブ」に改めた。格付けは国債、カザナ債ともA3。

ムーディーズは格付け維持、アウトルック引き上げの根拠について、物品・サービス税(GST)の導入、補助削減など財政健全化措置を挙げた。財政赤字と政府債務が大幅に削減されれば、格上げの可能性があるという。

政府債務のうち外貨建ては3.2%(9月末時点)。経済全般についてムーディーズは、経済改革計画(ETP)などを背景に内需が堅調で、輸出面の不振を補っているとした。

小栗 茂

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