日産自動車の西川廣人副社長は11月1日付けで実施した組織変更について「会社全体の実行体質を強化するというのが今回フォーメーションを変えたことのポイント」と述べた。
西川副社長は11月11日に横浜市の本社で開いた新型『スカイライン』発表会で、報道陣の囲み取材に応じ、「やはり我々が戦略的に仕込んできたもの、これは妥当であるし、やるべきことはやりたいと思っている。あとは仕込んだ種を確実に実現するところまでもっていき、そこからビジネスとしてしっかりとリターンをとっていく。それに集中するということに注力する。社内もそういう形で引っ張っていきたい」と語った。
日産はCOOだった志賀俊之氏が副会長に退き、西川副社長がカルロス・ゴーン社長兼CEOに次ぐ、ナンバー2のポストに昇格する役員人事および3地域に分けていた事業運営を6つに分割する組織改正を実施した。
事業運営を6地域にしたことについて西川社長は「やはり色々なことがマーケットで起きる。当然我々間違ったことをやっているわけではないが、想定していない競争が起きたり、想定していない条件変更が起きている。そういう時にやはり迅速に対応することが、ある戦略を実現していく上でベースの力として非常に大事。だからマーケット単位で起きていることに対する反応のスピードを上げていこうと思っている」と説明した。