三菱自動車工業の益子修社長は11月6日に記者会見し、優先株の処理による資本再構築策と、2014年度からの3か年経営計画を発表した。
2014年から足かけ10年に及んだ経営再建の完了を表明する会見となった。この間を振り返って益子社長は「随分時間がかかったという印象」と述べた。過去最高の営業利益を確保した2008年3月期には「(再建を終える)チャンス」と思ったものの、「同年秋のリーマンショックで計画を見直さざるを得なかった」と振り返る。
その後も東日本大震災などの自然災害や超円高などの困難に直面した。もっとも、「自然災害は残念だったが会社としては力を付ける契機になったし、従業員の意識も変わったということもある」と評価した。