GM の第3四半期決算、純利益は52.7%の大幅減…特殊要因

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米国ミシガン州デトロイト市のGM本社ビル
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米国の自動車最大手、GMは10月30日、2013年第3四半期(7-9月)の決算を明らかにした。

同社の発表によると、売上高は390億ドル(約3兆8325億円)。前年同期の376億ドルから、3.7%増えた。一方、純利益は6億9800ドル(約685億円)。前年同期の14億7600万ドルに対して、52.7%の減益となった。

大幅な減益となった背景は、特殊要因によるもの。米国政府や労働組合が保有する自社株の買い戻し費用がかさんだ。また、一時的な納税額の増加も、利益を圧迫する要因になった。

2013年第3四半期の世界新車販売台数は、239万8000台。前年同期比は5.5%増だった。市場別では、北米が80万8000台でトップ。前年同期比は6.5%増と、好調な米国経済を背景に、新車販売を伸ばした。また、信用不安が続く欧州は38万8000台で、前年同期比は4.3%増と回復。南米は27万3000台で、前年同期比は4.2%減と後退した。

また、アジア太平洋地域やアフリカ、中東では93万台を販売。前年同期比は8.5%増と伸びた。このうち、中国は74万5000台で、前年同期比12%増と2桁の伸びを示す。

とくに、北米事業は好調。利幅の大きいフルサイズピックアップトラックでは、シボレーブランドの『シルバラード』が、モデルチェンジを受けて販売が伸びた。GMのダン・アカーソン会長兼CEOは、「第3四半期は北米事業とシボレーブランドが好調。素晴らしい商品を作る努力が、強固な決算をもたらした」と述べている。

《森脇稔》

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