【新聞ウォッチ】川上哲治さん死去、「ちゃらちゃら外車に乗りやがって」と叱られた名捕手

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年10月31日付

●「ツーリングワゴン」来年限り、レガシィ発売から25年 (読売・8面)

●ホンダ、太陽電池撤退、子会社を来春に解散(朝日・11面)

●着せ替えできる、軽スポーツカー、ダイハツ、東京モーターショー出展 (毎日・8面)

●ホンダ、最終益13.5%増、9月中間、円安、新車投入効果 (産経・12面)

●迫真、攻防軽自動車、原点回帰の「N」 (日経・2面)

●ホンダ、中核事業に集中、エコカー・新興国(日経・11面)

●VW1~9月、営業益3%減、欧州市場低迷続く (日経・11面)

●クライスラー22%増益、7~9月純利益 (日経・11面)

●川上哲治氏死去、93歳巨人V9監督「打撃の神様」 (日経・1面).

ひとくちコメント

スポーツ面や社会面は当然だが、日経を含め、きょうの各紙が1面で大きく取り上げている。戦前、戦後を通じて巨人軍の選手として活躍、監督として「V9」の偉業を達成した川上哲治さんが老衰のため亡くなった。93歳だった。

読売の社会面では「最強巨人の名将」の大きな見出し。朝日も「ON並び立たせた名将」、毎日は「昭和貫く弾丸ライナー」、産経は「誰も逆らえぬ暗黙の統率力」としている。

川上さんの愛称は「打撃の神様」だった。日経は「勝利の『哲学』栄光築く」として、「監督時代は理想を追求する冷徹なチームづくりが批判を浴びることがあったが、常勝巨人に胸を躍らせた年配のファンを中心に『何度も力づけてもらった』と感謝の言葉が相次いだ」と伝えている。

もう15年近くも前のことだが、私が在籍していた経済雑誌で長男の川上貴光さんとV9時代の正捕手の森祇晶さんとの対談を行なったことがあった。その時、貴光さんは「オヤジは『優勝したら、その勝ったということをいかに早く捨てるかが大事だ』といつも言っていた」という言葉を思い出す。

また、森さんは,「昭和40年頃に外車に乗っていたら、川上監督から『お前、田舎もんが、何をちゃらちゃら外車に乗りやがって』って言われたので、すぐに日本車に替えた」と語っていた。

また、ネクタイ1本にしてもちょっと赤が入っているだけで「お前、いつから舞台に立つようになったんだよ」とも言われたそうだ。野球の練習ばかりではなく、若い選手のマナーなど、教育指導にあたっても厳しい目を光らせていたという。

ちなみに、名将を父に持つ長男の貴光さんは、球界には入らずにノンフィクション作家として活躍中だが、大学卒業後、トヨタ自動車に入社して、一時広報関係の業務に従事していたこともあった。「歌手や相撲取りなどと違って、野球の選手は遺伝しにくい」というのが理由のようだ。

《福田俊之》

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