エアバス、現在運航中のA320シリーズにシャークレット追加導入プログラムを開始

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A320用シャークレットのクローズアップ
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エアバスは10月29日、現在サービスを行っている『A320』シリーズ航空機に対し、シャークレットの追加導入プログラムを実施することを発表した。

このオプションは2015年より利用可能で、このプログラムにより古いA320系列航空機でサービスを行っている運航者は、シャークレットがすでに新しく製造された航空機でもたらしている、コスト節減とパフォーマンスの改良という恩恵を受けることとなる。

エアバスの上級副社長であるディディエ・ラックス氏は、「新しいA320系列航空機の顧客は、シャークレットがもたらすメリットについて、すべからく同意している。そして今、我々は現在サービスを行っている航空機をアップグレードする価値を追加するテクノロジーを提供し、航空機ごとに年間900トンの二酸化炭素をセーブすると共に、航続距離を延長できるだろう」と語った。

シャークレットの追加導入された航空機を運用する航空会社は、最高4パーセントの燃料コストの削減と100海里の航行距離の増加という利益を受けることとなる。4000機を超える現在運航中のA320系列航空機はシャークレットの追加導入が可能で、エアバスはすでに約200のシップセットの依頼を確保している。エアバスはこの追加導入を初期の頃はA320とA319モデルに提供し、後の段階においてA321への追加導入を検討する。

《河村兵衛》

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