三菱電機は、機械装置を制御するシーケンサ(プログラマブルコントローラ)として製造業でのトータルコスト削減、セキュリティ強化を図った次期モデル「MELSEC iQ-Rシリーズ」を開発した。
製品は11月6日~8日、東京ビッグサイトで開催される「システムコントロールフェア2013(SCF2013)」に出展する。
新製品は高速システムバスの開発により、シーケンサシステムの約40倍の処理能力や速度を実現した。次期エンジニアリング環境で、ソフトウェアを構造化する「構造化プログラム」の操作性向上により開発工数を削減できる。シーケンサ内部にある生産・情報データや操作履歴の自動保存により、トラブル時のメンテナンス工数を削減する。
現行のMELSEC-Qシリーズのプログラムの流用が可能で、入出力ユニットや端子台などの活用も可能。
また、「セキュリティーキー認証機能」により、プログラム資産流出を防止する。ネットワークで接続されたシーケンサを同期して動作させることにより、制御周期のばらつきを抑制し、安定した製造品質を実現するとしている。
今後、実用化に向けて開発・評価を進め、「MELSEC iQ-Rシリーズ」として2014年6月に発売する予定。