ロシア測位衛星「GLONASS」1機が運用終了、測位信号を受信できず

宇宙 テクノロジー
IAC公表による現在のGLONASS測位衛星網
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10月22日、ロシアで測位衛星の運用、情報提供を行うIAC(Information-Analytical centre )は、ロシア独自の全地球測位衛星網『GLONASS(グロナス)』の内1機、「SC Glonass-M No.728」の運用を終了したと発表した。

「SC Glonass-M No.728」は、2008年にプロトンMロケットによって打ち上げられ、2009年から測位信号提供を開始した、GLONASS衛星網のうちの1機。RIAノーボスチ通信によれば、今年7月1日以降、同機から測位信号を受信することができない状態になっていたという。IACの就任設計師による確認の上、同機は10月16日に運用を終了し、GLONASS測位衛星網からは引退となった。Glonass-M衛星の運用は当初7年を予定しており、予定時期よりも早い運用停止は何らかの不具合によるものと考えられる。

10月28日現在、IACによるGLONASS測位衛星網の軌道上の状態は、24機が運用中、1機がフライトテスト中、3機が予備となっており、衛星網は維持できる状態となっている。

《秋山 文野》

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