シグナス補給船 本日20時30分に国際宇宙ステーションを離脱

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国際宇宙ステーション第37次長期滞在クルーが撮影した、シグナス補給船とロボットアーム
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2013年9月18日に打ち上げられた米オービタル・サイエンシズ社初の国際宇宙ステーション(ISS)補給船『シグナス』は、日本時間10月22日20:30に34日間のミッションを終え、国際宇宙ステーションを離脱する。

シグナスは、スペースX社の『ドラゴン』補給船に次いで、NASAと民間企業との契約「COTS」に基づく国際宇宙ステーション補給機。9月18日にオービタル・サイエンシズ社のアンタレスロケットにより打ち上げられた。ISSに接近する間にGPS機器のトラブルなどがあり、ISSの「ハーモニー」モジュールに結合したのは9月29日となった。その後、10月1日から米議会での予算案問題でNASAを始め政府機関の執行が中断していた間はミッションの様子をうかがい知ることができなかったものの、34日間のミッションを終えて10月22日にISSを離脱。大気圏への再突入は23日になる予定だ。ISSから離脱の様子は、現地時間22日7:00(日本時間同日20:00)よりNASA TVで中継される。

シグナス補給船は、直径3.05m、高さ5.1mの円筒形の形状で与圧室容量は18.75立方メートル。におよそ1700kgの貨物を搭載できる。米ヴァージニア州、ワロップス飛行施設よりアンタレスロケットで打ち上げられ、国際宇宙ステーションの米国モジュール「ハーモニー」に結合された。ISSに近接し相対的に静止した状態でロボットアームによりキャプチャ、結合される方式となっている。ISSに接近する際には、三菱電機がISS補給機「こうのとり(HTV)」向けに開発した無線技術を元に設計・製造された近傍通信システムが使われている。

《秋山 文野》

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