NECのブースで、車に乗っている人数を自動で認識する画像処理技術が公開されていた。乗車人数の自動認識ならば欧米などのHOT/HOVレーンでのゲートでの利用が考えられるが、他にも応用があるそうだ。
現在、画像の顔認識技術はかなり進んでいる。正面からの画像なら人物の特定・検索、年齢や性別などの判定も可能である。NECは、以前から生体認証、顔認識、音声認識等の技術研究に力を入れている。高速道路や駐車場のナンバープレートの読み取りシステムなども手掛けている。今回展示していたものは、動いている車を横から撮影し、乗車人数をカウントするものだ。
カウントするためには、まず、撮影した画像から顔認識を行い、連続する画像から、同じ顔、違う顔を識別しながら、それぞれの乗車位置を特定する。赤外線カメラも使うため、夜間でも問題なく検出できるそうだ。UVカットガラスやスモークガラス、カーショップなどで市販されているフィルムなども、特殊なものでなければ問題なく検出するという。
なお、このシステムは、HOT(複数乗車割引)/HOVレーン(複数乗車専用レーン)管理といったニーズがあるため、乗車人数だけでなく、ナンバープレートも読み取っている。他にも、防犯カメラ、施設の入退管理などへの応用も考えられている。