スマートモビリティアジア13のメインイベントとも言えるのがトヨタ、ホンダ、日産の燃料電池車が一堂に会した試乗会だ。10月12日、九州大学伊都キャンパスにて行なわれた。
博多駅から車でおよそ40分。電車で30分ほどの福岡市西区にある九州大学伊都キャンパス。豊かな自然に囲まれた地域に新設の研究棟が建ち並ぶ。そのなかのひとつである九州大学 次世代燃料電池産学連携研究センターが会場となった。
今回の試乗会は、トヨタ『トヨタFCHV-adv』、ホンダ『FCXクラリティ』、日産『05FCV』にそれぞれ乗車することができるというもので、九州大学の学生や関係者をはじめ、地域団体などから新しい技術に触れようという意欲をもった参加者が集まった。
トヨタFCHV-advに試乗した福岡県産業・科学技術振興財団からの参加者は、「HVやEVに比べ、一度の水素充填に対する走行距離の長さを聞いて驚きました。モーターによるトルクのかかり方がスムーズで、アクセルを踏み込んだときのタイムラグも感じない。ガソリン車を所有していますが、それに比べスムーズな走りに満足です」とし「市販するのであれば価格はPHV+αくらいにおさまっていれば良いですね」と話した。
また「水素の商用化などの研究では、ここ九州大学は日本でもトップレベルと聞いています。研究設備も充実しているようです」と加えた。