エアバス、世界の貨物輸送航空機が次の20年間におよそ3000機に達すると予測

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エアバスA330-200F
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エアバスは10月10日、同社の新貨物世界市場予測が、貨物輸送交通が次の20年間に年間平均4.8パーセント成長する事を予測し、世界の貨物輸送航空機の総数が約2倍のほぼ3000機になると発表した。

この予測は総合的に、2032年までに世界的な航空貨物は2700機の新たな、または改修された航空機を要求するとしている。これらの2700機の航空機のうち、870機は工場生産された2340億ドルの価値に相当する貨物航空機となり、約1860機は乗客用航空機が改修されたものとなり、さらに175機の現在サービスを行っている貨物航空機が2032年まで残存する。

急速に成長しつつある航空貨物の市場と共に、飛躍する経済の状況を図式化すれば、アジア太平洋(インドとPRCを含む)地域は現在、世界の貨物交通の36%を占め、2032年までには42%にまで増加する。総合的に中国は航空貨物の成長における単一の最も大きな国であり、現在中国のシェアは15%だが、2032年までには世界の航空貨物市場で約22%にまで達する見込み。

中型航空機の分野は2012年の終わりまでに744機であったものが、2032年までに1290機を越える成長が予測され、このカテゴリーは世界の貨物輸送の45%を専有することとなる。エアバスはA330-200Fだけではなく、乗客用から貨物用に変換されたA330系列のP2Fによって、この分野で良いポジションを確保しているという。

《河村兵衛》

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