【SUPER GT 第7戦】GT300クラスはGSR 初音ミク BMWの谷口&片岡が2連勝

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優勝のGSR 初音ミク BMW。写真:GTA
  • 優勝のGSR 初音ミク BMW。写真:GTA
  • 谷口(左)と片岡(右)は2連勝を飾った。中央は大橋逸夫監督。写真:GTA
  • GT300の表彰式。写真:GTA
  • 2位のアストンマーチン・ヴァンテージ。写真:GTA
  • 3位のメルセデスSLS(カーナンバー52)。写真:GTA
  • スタート前のセレモニー。写真:GTA
  • 無限CR-Zの中山友貴。最終戦2位以上ならタイトル獲得が決まる。写真:Honda
  • ポイント首位のMUGEN CR-Z GT。写真:Honda(第6戦)

大分県のオートポリスで開催されたSUPER GT第7戦(6日)、GT300クラスはBMW Z4を駆る谷口信輝&片岡龍也が優勝、シリーズ戦2連勝を果たしている。

「終わってみればパーフェクトな展開でした」。レース直後に片岡が場内に向けて話した通りのレースだった。前戦富士でのシーズン初勝利に続く連勝に、谷口は「これで3連勝という夢物語(の可能性)がつながりましたね。嬉しいです」。こうなると悔やまれるのは第5戦鈴鹿1000kmでの2位ゴール後の再車検失格だが、#4 GSR 初音ミク BMWはドライバーズポイントを62まで伸ばし、トップと8点差に迫った。最終戦での自力逆転の権利こそないが、終盤戦3連勝での王座到達というストーリーが現実のものとなる可能性が出てきたことは確かだ。おもしろくなってきた。

今回のレースの2位は#50 Exe Aston Martinの加納政樹&安岡秀徒。そして3~4位にはチャンピオン争いに加わっているメルセデス勢、#52 OKINAWA-IMP SLS(竹内浩典&土屋武士)と#11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸&ビヨン・ビルドハイム)が続いた。タイヤ的にはヨコハマが表彰台を独占(4位の#11はダンロップ)。ポール発進だった#3 S Road NDDP GT-R(星野一樹&佐々木大樹/ヨコハマ)はリタイア。

このレースの前にシーズン3度目となる“性能引き下げ調整”が施されたことが効いたのか、JAF-GT規定車勢のポイント首位#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀&中山友貴/ブリヂストン)と、第5戦優勝車#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也&佐々木孝太/ミシュラン)は苦戦した。ウエイトハンデの方は第6戦までポイント×2kgだったものが第7戦では×1kgになるため、両車とも第6戦時よりは軽くなっているのだが、性能調整の効果が上まわったか? #16 CR-Zが決勝9位、#61 BRZが同7位に終わり、GT300ドライバーズチャンピオン争いの状況は以下のように転じている。

■GT300ドライバーズポイント上位
70点 #16 武藤英紀&中山友貴(ホンダ/BS)
62点 #4 谷口信輝&片岡龍也(BMW/YH)
60点 #11 平中克幸&ビルドハイム(メルセデス/DL)
56点 #52 竹内浩典&土屋武士(メルセデス/YH)
55点 #61 山野哲也&佐々木孝太(スバル/MI)
※BS=ブリヂストン、YH=ヨコハマ、DL=ダンロップ、MI=ミシュラン
※9月22日のアジアン・ルマン・シリーズ富士戦で得たポイントも含まれている

5組に絞られた争いは、唯一自力王座の可能性を残し、最終戦2位でも無条件戴冠の#16 CR-Zが依然優位ではあるが、ポイントテーブル上のアドバンテージ同様、速さの方のそれも今回はずいぶんと削がれた印象だった。全車原則ノーウエイトハンデとなる最終戦で彼らの真の速さが蘇るか否か、そこに王座の行方は委ねられているようにも思える。

11月2~3日、ツインリンクもてぎでの最終戦では、GT500同様、GT300のタイトル戦線も大きな注目を集めることとなるだろう。

《遠藤俊幸》

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