帝国データバンクの航空会社18社経営状況調査、全体の8割以上が増収…2012年度

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帝国データバンク、国内航空会社の経営状況を分析調査
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帝国データバンクは、2012年度の業績が判明している全国の航空会社18社を対象に、経営状況を分析し、その結果をまとめた。

2012年度の収入高が前期と比較可能な15社を見ると「増収」が12社と、全体の8割を占めている。2012年度は、国内線・国際線ともにビジネス需要やレジャー需要が増加し、旅客数が堅調に推移したことや、アベノミクス効果で円安が進み、海外からの観光客が増加したことも航空業界に追い風となっている。

関西国際空港に拠点を置き、ANAホールディングスが38.7%出資するピーチ・アビエーションは搭乗客数を伸ばし、実質1期目にして収入高は約143億8700万円を計上。一方で、「減収」は15社中3社にとどまった。

2012年度の損益が判明している17社を見ると、「黒字」が13社。第3セクター方式で運営している琉球エアーコミューターや天草エアラインも黒字となっている。

「赤字」は4社。2011年3月にJALグループから離脱した北海道エアシステムは、北海道を筆頭株主として再スタートを切ったが、重大インシデントや機材不良などトラブルが立て続けに起きたことが起因し、2期連続の最終赤字となった。

2012年に就航を開始したLCC(格安航空会社)は3社ともに赤字を計上しており、損益面では厳しいスタートとなっている。

LCCのピーチ、エアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパンの3社は、ともに今年で就航2年目を迎えるが、LCC3社の格差が鮮明となっている。

関西国際空港を拠点とするピーチは、実質稼動1期目にして、収入高143億8700万円を計上した。価格面にシビアな関西圏の利用者を獲得したほか、24時間運航が可能で、着陸料も安い関西空港を拠点としたことが奏功し、コスト削減と搭乗率の向上につながっている。

成田空港を拠点とするエアアジア・ジャパンは、就航から約8カ月しか経っておらず、通期で稼動した実績ではないものの、搭乗率が伸びず苦戦している。東京多摩地区や神奈川県、埼玉県からは成田空港まで遠く、交通費の割高さに加え、成田空港は夜11時から朝6時まで発着できない規定があり、機材を効率的に運航させられなかったことも収益を悪化させる要因となった。

エアアジア・ジャパンは、収入高34億6700万円、当期赤字36億4100万円と厳しいスタートとなった。今年11月からANAホールディングスの下、社名とブランド名を「バニラ・エア」に一新し、再スタートを切る。

ジェットスター・ジャパンは、業績非開示であったが、拠点である成田空港からの利用者が伸び悩むほか、関西国際空港の拠点化が延期となったことで赤字幅が拡大し、数十億円にのぼる大幅赤字が見込まれている。
《レスポンス編集部》

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