独ランクセス、ブロモブチルゴムを使ったグリップ性能向上の新技術を開発

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ランクセス(Webサイト)
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独ランクセス社は9月27日、高性能タイヤの安全性を向上する新技術「BiT(Butyl in Treads)」を開発したと発表した。

新技術は、ブロモブチルゴムを高性能タイヤのトレッドに使用。ウェットグリップ性能を向上し、従来よりも大幅に制動距離を短縮することができる。

ブロモブチルは従来、タイヤの空気圧を維持する目的でタイヤのインナーライナーにのみ使用されていた高性能ゴム。優れた不透過性のほか、高い減衰特性といった特徴を持つ。

ランクセスは、高い減衰特性を備えたブチルゴムを最先端のタイヤトレッドの配合に組み込む開発に取り組んできた。今回開発した全天候型タイヤの試作品では、湿潤路面のグリップ性能が向上し、制動距離は8%短縮、ラップタイムは3%短縮した。乾燥路面でも、湿潤路面ほどではないが、明らかな差があったという。また、転がり抵抗と耐摩耗性もコントロールタイヤとほぼ同等の結果となった。

ランクセスでは、新技術「BiT」を使用することで、総合的なタイヤ性能を向上できるだけでなく、安全性も高めることが可能だとしている。

《纐纈敏也@DAYS》

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