生産請負いを手掛けるアウトソーシング(本社・東京)は9月24日、サンシン電機及びサンシン・マレーシアの全株式を取得し、子会社化すると発表した。
サンシン電機及びサンシン・マレーシアは、太平洋セメントの100%子会社。サンシン電機がカーチューナーをはじめとする高周波アナログ回路技術などの電機機械器具の設計から試作を主に行い、サンシン・マレーシアは日本や東南アジアの日系メーカー向けの電子部品を量産。両社の連携により設計から量産までを行うEMS(電子機器の開発・製造受託サービス)企業グループとなっている。
株式の譲渡は10月1日を予定している。取得価格は約14億9700万円。
アウトソーシングは、ベトナム、タイ、インドネシアを重要拠点として位置付けていたが、マレーシアのみ進出していなかった。サンシン電機及びサンシン・マレーシアを買収することで、東南アジア諸国連合(ASEAN)主要4か国を網羅することとなる。今後はミャンマー、カンボジア、ラオスにも進出を予定している。
ASEANの主要国からグローバルなネットワーク戦略を進め、サンシン電機及びサンシン・マレーシアの一括受託体制の強化により、生産アウトソーシングサービスの充実につとめる方針だ。