村田製作所は9月24日、車載用水晶振動子(HCR)を商品化したと発表した。
近年、車載用ECUは車内LANにつながり、大量のデータを瞬時に処理するため高精度で高品質なクロックが求められている。その要求に応えるため、同社は車載用電子機器に広く使用されているセラミック発振子のパッケージ基本構造を踏襲して内部に水晶素子を搭載したHCRを開発・商品化。
HCRは2009年4月に東京電波との共同開発でHDDやUSB、NFC等の民生、通信用途で既に商品化されているが、今回、車載用として展開するにあたり、Power Train系の主要クロックである12MHzから24MHzの周波数範囲を、2.5×2.0mmの小型サイズで商品化した。
同製品は、今年8月1日に完全子会社化した東京電波との共同開発で、村田製作所独自のパッケージを使って設計することにより、従来品より37%小型化することに成功。今後は車載用だけでなく、水晶部品市場全般でのラインアップを拡充させるべく、連携強化をしていくとのこと。
なお、同製品は、10月1日から5日に千葉県幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2013」にて展示される。