マレーシアのパイロット有資格者の就職難、過去1年間で改善せず

商業パイロットライセンス(CPL)の保有者数に対してパイロットの就職口が少ないことが問題となっているが、就職口を見つけられないパイロット訓練生の数が昨年8月の1,174人から、1年経過した今も大きな変化がないことがわかった。

エマージング・マーケット 東南アジア

商業パイロットライセンス(CPL)の保有者数に対してパイロットの就職口が少ないことが問題となっているが、就職口を見つけられないパイロット訓練生の数が昨年8月の1,174人から、1年経過した今も大きな変化がないことがわかった。

民間航空局(DCA)が明らかにした。DCAによると、就職支援のためのウェブサイトを立ち上げたが、登録者は500人にも達していない。マリンド・エアやファイアフライ、MASウィング、エアアジアにも雇用するよう促しているが、問題を解決するほどの雇用数には上っていない。パイロットらは就職口を見つけるため、インドネシアなどの海外で就職したり、飛行訓練施設でインストラクターをしたり、ヘリコプターライセンスを取得したりしているという。

2000年初頭、航空訓練機関(AFTO)が1カ所しかなかったため、パイロット不足が起きた。2005年には8校のAFTOが建設された。2009年から2011年にかけて世界的に航空業界が不況に陥り、多くの航空会社が路線削減などの事業見直しを行ったことから、パイロットの需要は減少。3校は既に閉鎖しており、マレーシア国内にあるAFTOは5カ所となっている。またマレーシア国内に航空会社が少ないことも就職口不足につながっているという。

広瀬やよい

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