ハラル(イスラムの戒律に則った)産業開発公社(HDC)はグローバル・ハラル市場での貿易・投資活動を推進するため、アジアの5カ国・地域の関連業界団体と協力する方針を明らかにした。
日本と韓国、中国、香港、台湾の製造業やサービス業者の団体で、業種は食品やホテル、医療、化粧品、肥料生産など多岐に渡る。
ムスタパ・モハマド通産相はこれらの業界団体との間で、非イスラム国におけるハラル市場の認知度アップ、ハラル産業への投資誘致にむけて提携ができることに期待すると述べた。また、ハラル産業は食品だけではなく医薬品やサービス、イスラム金融など様々な分野で発展することが可能だと加えた。
日本からは中東や欧州市場への参入の足がかりとしてマレーシアのハラル市場への投資への関心が強まっている。
マレーシアから日本へのハラル輸出は、2010年には2億7,400万リンギだったが2015年には9億3,600万リンギに増えると見込まれている。マレーシアが持つ技術を利用してハラル認証を獲得することを目指す日系企業もあり、HDCと協議を行っている。