サバ州に居住する外国人に、身分証明書(IC)が不法に交付された事件の調査に当たっている王立調査委員会は9月12日、209人目の証人としてマハティール・モハマド元首相を喚問した。マレーシアン・インサイダーなどが報じた。
証人の1人、サンダカン地区行政長官のハスナル氏は「メガト・ジュニド副内相(当時)から不法移民にICを交付するよう指示を受けた。指示はマハティール当時首相からのものだったと聞いた」証言していた。
不法移民へのIC交付は「プロジェクトIC」、また「プロジェクト・マハティール」と呼称されたという。マハティール氏は「プロジェクトIC」の存在を知らなかったと主張。メガト・ジュニド氏にそうした命令を出したことはないと関与を否定した。
証言についてサバ州の野党幹部は「マハティール氏は嘘をついている」と批判。サバ州改革党のキティンガン議長は「与党連合が選挙で勝つために多数の移民にICが交付された」と主張した。