マレーシア リンギ為替、年内に1米ドル=3.22リンギの見通し

アライアンス・リサーチは、対米ドル市場の通貨リンギが年内に1米ドル=3.22リンギまで値を上げるとの見通しを明らかにした。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが報じた。

エマージング・マーケット 東南アジア

アライアンス・リサーチは、対米ドル市場の通貨リンギが年内に1米ドル=3.22リンギまで値を上げるとの見通しを明らかにした。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが報じた。

現在は、3.30リンギ程度となっており、短期的には不安定となることが予想されている。8月27日には3.33リンギとなり、27か月ぶりの安値となった。

資金流出を受けてリンギは値下がり傾向にあるが、来年は3.15リンギ程度となると予想されている。マレーシア政府証券(MGS)の外国人所有率は5月末には50%だったが、7月末には43%にまで下がっている。

国内総生産(GDP)は5%の成長が予想されており、翌日物政策金利(OPR)は3.25%となると見込まれている。現在OPRは3%で据え置かれている。

アライアンスは今年のGDP成長率予想を、5%としていた予想から4.5%に引き下げた。国内調達の割合が低い公共事業の見直しを政府が検討しているため、民間投資の成長鈍化が見込まれるという。

千田真理子

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