CIMBリサーチが発表したリポートによると、移動体通信事業ではセルコム・アクシアタとDiGiの業績が好調で、セルコムはトップシェアを持つマキシスに迫る勢いとなっている。ザ・スターが報じた。
モバイル・サービス部門の売り上げで、DiGiのシェアは27.6%、マキシスは37.3%、セルコムは35.1%となっている。向こう1年内にセルコムがマキシスからトップの座を奪うことが予想されるという。
2007年にシェア50%ほどを掌握していたマキシスは、競争激化によってシェアが徐々に低下。現在、4つの主要事業部門の再編や建て直しに向けた新最高経営責任者(CEO)の指名など事業再編を進めている。セルコムとDiGiは、一部のマーケットではトップシェアを獲得しており、今後も事業拡大を通じて売り上げが伸びると見込まれている。
セルコムのシャザリ・ラムリーCEOは、英字紙「ザ・スター」に対して、過去数四半期に渡り、主要業績指標(KPI)で掲げられていた目標を達成できており、今後も好調な事業を見込んでいると明らかにした。KPIはセルコム・アクシアタの親会社、アクシアタ・グループが設定している。
セルコムは競合のマキシスの弱みとされる若者をターゲットとしたサービスに注力しており、今後もサービス向上を進める方針だ。