気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年9月4日付
●消費税来月1日にも判断、首相、日銀9月短観踏まえ(読売・2面)
●車3社中国販売苦戦、「対日」悪化から1年新車投入で挽回図る(読売・8面)
●日産が「道の駅」に「リーフ」無償提供 電力供給システムも(読売・8面)
●「世田谷ナンバー」反対派、取り消し求め提訴(朝日・25面)
●密着、The経営者、トヨタ自動車・豊田章男社長、自分のセンサー磨く、クルマの味付けにも責任(毎日・2面)
●充電施設シーメンス撤退、ドイツEV普及進まず(毎日・8面)
●携帯電話、合従連衡日本にも、MS,ノキアの端末事業を買収(産経・2面)
●車と路面電車衝突を防げ、マツダ、世界初の実証実験へ(産経・10面)
●9年ぶり全面改良新「A3」発売アウディジャパン(東京・7面)
●インドに二輪新工場、ホンダ、現地首位に対抗(日経・1面)
●日産・ダイムラー、共同生産、メキシコで年15万台規模、小型高級車、来秋にも (日経・9面)
●ホンダ、中国新車販売2.5%減8月(日経・11面)
●ホンダ,今期配当90円超に、10円積み増し,新型車・円安で収益拡大(日経・13面)
ひとくちコメント
米ソフトウェア最大手のイクロソフト(MS)が、フィンランドの携帯電話大手のノキアから携帯電話事業を総額54億4000万ユーロ(約7000億円)で買収するという。
MSは2011年2月にノキアと提携してノキア製の携帯端末には、MSの基本ソフト(OS)を搭載しているが、スマートフォン(高機能携帯電話)事業で、韓国サムスン電子などの米グーグル陣営や米アップルの「iPhone」などに差をつけられており、買収で巻き返しを図るのが狙いのようだ。
MSが発表したもので、9月3日の夕刊に続き、きょうも各紙が「ソフトの巨人路線転換、脱パソコンで巻き返し」(朝日)をはじめ、「携帯の世界再編加速」(読売)、「マイクロソフト反攻、スマホ挽回へ背水」(日経)などと大きく報じている。
日経は社説のテーマでも取り上げているが、「一時は市場の覇権を握った企業でも、新しい波に乗り遅れると、あっという間に転落する」という衝撃的な書き出しである。
高度成長期には「会社の寿命はたかが30年」というのが定説となっていたが、IT(情報技術)の分野では10年どころか3年だって持たないほどである。燃料電池車や自動運転カーの開発など10年先の本格実用化を目指す自動車とはスピード感が違うようだ。