日本最大の人気を誇るオフロードバイクレースJNCCの第5戦が、9月1日に開催された。会場は、山形県東田川郡庄内町立谷沢にある北月山トレッキングフィールド特設会場で、河川を渡るスプラッシュレースだ。
今年は異常気象の影響で大量の雨水が同河川に流れ込んだだけでなく、前夜に豪雨が。レースは一部の川渡りをカットされておこなわれたが、その魅力は半減するどころか、これまで4度目の開催中もっとも過酷で走りがいのあるフィールドとなった。
レースは、スタートになるも重要なコースロープが切れてしまったことで、仕切り直しが余儀なくされる。強豪渡辺学は、このノーカウントとなった1周でマシンを壊してしまっていたが、仕切り直しの準備時間の合間に修理を敢行。そのまま走っていれば、間違いなくエンジンを壊していた箇所だけに、運をも味方につけた格好だ。
渡辺学はスタートにミスしてクラス内最後尾からの追い上げを強いられるが、1周目のうちに全員をパスしてトップへ。その後も余裕のリードを保ってフィニッシュした。