三菱航空機は、MRJ(三菱・リージョナル・ジェット)の初飛行予定を2015年第2四半期に、初号機納入予定を2017年第2四半期に延期すると発表した。
改定前は、初飛行が2013年度第3四半期、初号機納入が2015年度の半ばから後半の予定だった。
同社によると、高い安全性と性能を備えた航空機の開発を確実に推進することを最優先に、時間をかけて設計・開発段階から安全性を担保していくプロセスの構築と装備品仕様の詰めに注力した結果、装備品の製造開始・納入時期に遅れが生じた。
今回、装備品のパートナー各社と安全性を担保していくプロセスや納入時期について調整した結果、開発スケジュールの延期で合意した。
また、試験機の製造については、機体の組立段階へ進んでおり、地上試験、飛行試験、カスタマー・サポート、早期量産体制構築の準備も進めている。
同社では今後、顧客の競争力と収益力の向上に貢献できる安全性と性能を備えた機体の実現に向け、引き続き、全力で開発に当たるとしている。