英国の大手製造業者がマレーシアにおいてプラントを開設する方向で交渉を行っているもようだ。英字紙「ザ・スター」が8月14日、報じた。
英国高等弁務官事務所の貿易・投資担当者が明らかにしたところによると、多くの英国企業が域内事業拠点をマレーシアに置くことを検討している。
石油・ガスや金融サービス、教育セクターなどで、イスラム金融の分野でも英国とマレーシアの企業の協力が見られるという。
教育分野では、ノッティンガム大学、ニューカッスル・メディカル・スクール、サウサンプトン大学、レディング大学などがマレーシア・キャンパスを開設している。
高等弁務官事務所には、英国の投資家から前向きなフィードバックが寄せられており、投資環境が良いことの表れだという。
英国貿易投資総省(UKTI)が3月に発表した対内投資に関するリポート(2012/2013年度)によると、英国における対内投資プロジェクト件数は1,559件で、前年比11%増加した。うちマレーシアからの投資は0.58%を占めた。米国企業による投資が最も多く、396件のプロジェクトへの投資があった。次いで日本、インドからの投資が多かった。
多くの英国企業がマレーシアでのプレゼンスを強化する傾向にある。
掃除機メーカーのダイソンは、ジョホール州に製造拠点を2002年に移転し、コスト削減に成功している。ダイソンは本社での研究・開発に投資を進めている。