ボーイングは『747-8』に使用されるGE製nx-2BエンジンのPIP(パフォーマンス・インプルーブメント・パッケージ)のテストの模様を収録したビデオを公開した。
このGEの最新のエンジンは、優れた燃料効率を得られるようにデザインされ、低プレッシャータービンなどの改良が行われている。
エンジンのテストの中でも最も過酷なものは、GEのオハイオ州にある施設で行われる大量の水を吸い込むテストである。このテストは約700ガロンの水がエンジンに注がれ、最大級の降雨をシミュレートするもので、現実にこれほど過酷な雨がほとんど起こったことは無いにせよ、エンジンがそうした悪条件にも耐え得ることを証明している。
一方、ワシントン州でのボーイングの飛行テストでは、PIPテストのデータを収集する為に何マイルもの長さを持つコードを使用し、4台のエンジンに配置された400以上のセンサーからの情報をコンピューターに送る。
航空機にはデータを集めるコンピューターの他、幾つかの水タンクが配置され、水の量を増減させることで乗客の重量を正確にシミュレートすることができる。
これらのテストが終了してから、航空機は実際の飛行テストを3ヶ月に渡って行い、これらの長時間のテストの数々は、約2パーセントの燃料削減を達成する為に行われるものである。