東京急行電鉄(東急)が8月9日に発表した2013年度第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比21.5%増の205億1700万円で、大幅な増益となった。交通事業の減益を不動産事業がカバーした。営業収益は1.5%増の2568億9000万円だった。
鉄軌道事業は、輸送人員が東横線と東京地下鉄(東京メトロ)副都心線との相互直通運転の効果などから、1.6%増の2億8377万7000人と増加し、運賃収入も1.7%増の337億6800万円となった。東急バスも輸送人員が1.7%、運賃収入が1.8%、それぞれ増加した。
交通事業全体では営業収益が1.7%の増収となったが、相互直通運転に伴う大規模工事の減価償却費が増加したことなどもあり、営業利益は8.1%の減益となった。全体の経常利益は17.2%増の204億9700万円。当期純利益は34.0%増の135億400万円となった。
通期業績見通しは営業収益、営業利益、経常利益は前回予想を据え置いたが、当期純利益のみ固定資産売却益の計上を見込むことから298億円に上方修正した。