スズキの中国法人は8月6日、中国における7月の新車販売の結果を明らかにした。同社の発表によると、7月実績は1万4589台。前年同月比は26.2%増と、6か月ぶりに前年実績を上回った。
中国では2012年9月、日本政府の尖閣諸島国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、日本車に対する買い控えの動きが拡大した。スズキの中国新車販売も、その影響で減速。2012年9月は前年同月比42.5%減、10月は29.2%減となるなど、大きく落ち込んだ。
その後、2013年1月は販売が回復したものの、2月から6月まで、5か月連続の前年割れ。最近では、5月が34.8%減、6月が32.3%減と、3割を超えるマイナスだった。
スズキの7月中国新車販売は、前年同月比は26.2%増と、6か月ぶりに増加。これは2012年7月、スズキの合弁工場のある重慶市が行っていた補助金制度が終了し、40%も新車販売が落ち込んだ反動によるもの。
スズキは1993年、中国長安汽車との合弁会社、長安鈴木汽車を設立。『SX4』や『スイフト』などを現地生産し、販売している。スズキの2013年1-7月中国新車販売台数は、13万9922台。