ヤマハ発動機は8月6日に第2四半期累計(1-6月期)の連結決算を発表するとともに、2013年12月期の業績予想を上方修正して公表した。
2月時点の従来予想より想定為替レートを見直すなどで、営業利益は50億円多い550億円(前期比3倍)、純利益は60億円増額の340億円(4.5倍)とした。為替は従来の1ドル87円から同95円などと見直し、営業利益段階では393億円の増益効果を見込んだ。
一方で、主力の2輪車の世界販売計画は、55万台下方修正して640万台(5%増)とした。インドネシアなど依存度の高いアジアでの需要低迷に対処した。逆に回復傾向にある北米や日本は小幅だが上方修正した。
東京で会見した柳弘之社長は「マリン事業の大幅な収益改善などにより、先進国事業の黒字化が達成できた。新興国の2輪は新商品投入により来期以降の規模拡大への準備が進んだ」と1-6月期を評価。足元の業績についても今年度からスタートした「中期計画のシナリオに沿って進んでいる」と指摘した。