〈クアラルンプール〉
全国的にディーゼル油が不足している問題に関して、アハマド・バシャー・モハメド・ハニパー副国内取引協同組合消費者行政相は7月30日、ハリラヤ(断食月明け大祭)を前に需要が拡大していることから、補助金付きディーゼル油を2,500万リットル追加供給すると発表した。
7月末までに2,000万リットル供給することが7月27日に決まっていたが、石油企業との話し合いの結果、同29日に政府が上乗せすることを承諾したという。
マレーシア石油販売業協会(PDAM)は、政府は店頭で売り切れる前に割り当てを増やすべきだと指摘。追加でディーゼル油を供給するよう求めていた。しかし、割り当てを増やすのは表面的な解決方法であり、根本的な問題である配給方法の見直しが必要だとコメントしていた。
マレーシア国内のディーゼル油不足により、シンガポール企業の運輸業に影響が出ている。トラック運転手はディーゼル油を給油するため、ガソリンスタンドを探すために時間がかかり、所要時間が4、5時間長くなっているという。
ハッサン・マレク国内取引協同組合消費者行政相は先日、ディーゼル油の買い溜めにより供給に支障が出ているとディーゼル油不足の原因を説明していた。