日本テキサス・インスツルメンツの田口倫彰社長は8月1日都内で会見し「半導体市況は継続的に5~10%伸びる」とした上で、「中でも車載用と産業機器向けは全体平均よりもさらに伸びるとみており、この分野にさらに注力する」との考えを示した。
このうち車載用に関しては「ワールドワイドも含めてリソースを大幅に増やしている。車載向け製品はこれまで車載事業部が造っていたが、それだけでは限界がある。もっと幅広い製品をお客様ニーズに応じて造るために車載事業部以外の部署でも車載用の製品化をしていく体制にした」ことを明らかにした。
また国内の半導体市場について「3月末でだいたい底は打ったという感はある。9月くらいまでは、緩やかではあるが上昇するとみている。けん引役は車載用と産業機器関係。ゲーム向けは今年上半期かなりつらいものがあったが、クリスマス商戦に向けて改善してきている」と述べた。