米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所は7月23日、火星の地表を移動しながら地面や岩を調査する探査車「キュリオシティ」が21日(340火星日)、100.3メートルを移動し、1日あたりの移動距離の新記録を樹立したと発表した。
キュリオシティが新記録を打ち立てた要因は、当日の見晴らしが良く、チームのエンジニアの行程計画が容易だったことが挙げられる。21日以前の記録は2012年9月26日の約49メートルが最長だった。23日現在、2012年8月に着陸を果たしたミッションの総移動距離は1.23キロメートルに達している。
なお、キュリオシティは自ら判断して地表の障害物をよけながら進むという自律機能を今後数週間のうちに実行する予定とのこと。これにより、以前よりも移動距離が延びる見込みとなり、さらなる探査が行われることが期待される。