フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は7月17日、同社の豊橋インポートセンターの内部を報道関係者に公開した。
豊橋インポートセンターは、国内では最大規模の輸入車インポート施設。1991年に総額270億円を投じて建設が始まり、同年4月に第1船が入港。1992年にはVGJの本社機能が東京から移され、1993年5月から本格稼働した。今年はそれから20周年の節目に当たる。
これまで同センターで輸入されたモデルで最も多いのはゴルフシリーズ(1991年~)の50万4149台で、以下、ポロ(1995年~)の20万9046台、ニュービートル/ザ・ビートル(1999年~)の9万5484台と続く。
1991年当時、17万8000平方mだった敷地は2013年7月現在、約2倍以上の36万7431平方m(約11万1150坪)となり、東京ドーム約8個分に相当する。広大な敷地内には、専用埠頭、モータープール、テクニカルサービスセンター、カーサイロ、中央部品倉庫などが集まり、車両の陸揚げから、車両出荷前の最終チェック、出荷、アフターサービス(輸入配車、パーツデポ、テクニカルサービス)、車両の保管などが行われている。
VGJの専用埠頭に隣接したモータープールには、フルボディカバーと呼ばれる白い不織布で包まれたVWやアウディが見渡す限り並ぶ。このカバーは生産工場出荷時に被せられるもので、撥水性を備えながら内側の湿気を放出するように出来ている。ドアの部分はジッパーで開く仕組みだ。陸揚げされた車両は敷地内のテクニカルサービスセンターで形式完成検査や納車前整備を受けた後、6586台のキャパシティを持つカーサイロで保管され、さらに全国のディーラーに出荷される。
なお、豊橋インポートセンターでは現在、VWの他に、グループ傘下のアウディ、ポルシェ、ベントレー、ランボルギーニの陸揚げ・納車前整備も行われている。