東京ビッグサイトで7月5日開幕した「オートサービスショー2013」には、自動車整備に関わるさまざまな製品が展示されているが、なかには驚くものもある。その一つが関西ペイントが展示したユニフォームだろう。
それは、マンチェスター・ユナイテッドに所属する香川真司選手のもので、サインも書かれている。そして、その横には同選手のスパイク、後ろには同チームのマークが入った真っ黒なサッカーボールが飾られている。
「実は昨年11月に先方からこのボールが会社に突然送られてきたのです。それで、スポンサーにならないかというわけです。それまでまったく付き合いがなかったので、驚きました」と同社関係者は話す。
マンチェスター・ユナイテッドといえば、世界で1、2を争うほどの人気チームで、そのスポンサーもグローバルで活躍する企業がほとんど。特にこれはという企業にはマンUのほうから働きかけているそうで、関西ペイントはそれに選ばれたわけだ。
早速、同社はマンUと3年間のスポンサー契約を結び、塗料メーカーとして世界で初めて公式グローバルパートナーとなった。もちろん、その裏にはマンUのように多くの人から愛される存在になりたいという狙いがあったのは言うまでもない。
同社は現在、欧州、米国、中東市場での販売シェア拡大を目指している。「これからさらに海外のお客様を取り込むために、自動車用塗料以外にも日曜大工やハウスペイントなどエンドユーザー向けの商品も展開していく計画です。マンU効果がどれだけ出るか非常に楽しみです」と同社関係者は話していた。