7月7日、浅草寺に近い東京都立産業貿易センター台東館の7階で、「第13回レスキューロボットコンテスト」(レスコン)の東京予選が開催される。
レスコンは阪神・淡路大震災をきっかけにして、震災に関する警鐘と啓蒙、レスキューロボットの開発およびロボットを用いたレスキュー活動を目的として2001からスタートしたロボットコンテストだ。
これまで、本拠地の神戸にて予選並びに本選が行われてきたが、第13回は東日本のチームも参加しやすいようにと、東京予選が開催されることとなった。神戸予選は6月30日に開催済みで、この後は8月10日・11日に神戸で本選が開催される予定だ。
レスコンは、被災地を模した9×9mの6分の1スケールの市街地をフィールドとして、1~複数台(スタートエリアに収まる限り、何台であろうと構わず、重量制限もない)のロボットを遠隔操縦して(本選は目視しての操縦は行えない)、ガレキの中に埋まっている要救助者を模した複数体のダミー人形(ダミヤン)を、実際に人に対して行うようにやさしく丁寧に救出して所定の場所まで運び出すという内容だ。
ダミヤンにはセンサが搭載されているため、粗雑な救助を行うと要救助者が痛みや不快さを感じたということで減点対象となる。制限時間(予選8分・本選12分)内に、どれだけ素早くかつ丁寧にダミヤンを運び出せるかで得点を競う形だ。
ただし、単なるレスキューが題材のロボコンではなく、ロボット開発から、現場でのオペレーションに至るまで、「レスキューチームであり、レスキュー活動である」ということも審査対象とされるため、競技で最高得点を出したからといって、最高賞の「レスキュー工学大賞」を受賞できないのが、レスコンの大きな特徴だ。