JR九州はこのほど、「門司港レトロのんびりきっぷ」を発売すると発表した。門司港駅までの往復乗車券と、同駅周辺の観光エリア「門司港レトロ」6施設の入場フリーパスをセットにした割引切符。7月5日から発売する。
門司港レトロ地区は明治末期から大正期にかけて建設された建造物が多数残っており、これらの建造物の見学を目的とした観光客も増えている。こうしたことからJR九州は、北九州市産業経済局門司港レトロ課と協力して割引切符を発売することにした。
門司港駅まで利用するJR線は、普通列車のみ利用できるタイプと九州新幹線、特急列車が利用できるタイプの2種類ある。主な駅からの発売額(大人)は、黒崎発着(普通列車)が1600円、博多発着(特急自由席)が3600円、熊本発着(熊本~博多間は九州新幹線、博多~小倉間は特急自由席)が9800円。
利用可能期間は7月20日から9月5日(普通列車用は9月2日)までで、有効期間は九州新幹線・特急列車用が5日間、普通列車用が2日間となっている。いずれのタイプもフリーパスの有効期間は2日間となる。
フリーパスで利用できるのは、旧門司三井倶楽部、わたせせいぞうギャラリー、門司港レトロ展望室、九州鉄道記念館、平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線の観光列車「潮風号」、関門海峡ミュージアム。全ての施設に入場すると通常は1800円かかり、黒崎発着の場合はJR線の往復運賃分を考えなくても200円安い計算になる。