TRWオートモーティブは、中国で初めてグローバルプラットフォーム向けのベルトドライブ式電動パワーステアリング(EPS)の生産を開始したことを発表した。
生産は中国上海の安亭にある工場で行われており、TRWは過去1年半にわたり、ベルトドライブユニットの生産とアセンブリのための設備投資を行ってきた。このラインの生産能力は2014年までに年間40万ユニット程度となる見込み。
あらゆる車両プラットフォームに対応できるよう、TRWは、操舵力のサポートが必要なときにのみ電力を消費する2種類の電動パワーステアリングシステムを提供する。1つはステアリングコラムに搭載するコラム式電動パワーステアリングで、もう1つはベルトドライブとボールナットのメカニズムによって、ラックに直接アシストパワーを加えるベルトドライブ式電動パワーステアリング。両システムも、従来の油圧パワーステアリングに比べて大幅な低燃費と排出ガス削減を実現している。100kmあたり0.3~0.4リットルの燃費節減、二酸化炭素排出量では1kmあたり7~8グラムの削減を可能としている。